Phractis

英文PDFの翻訳が面倒だったので、自分用のブラウザ拡張を作ってみた

目次
  1. きっかけ
  2. 学んだこと:ツールは「探す」より「作る」ほうが早いこともある
  3. これから意識したいこと:「自分用」と「他人が使えるもの」の壁

きっかけ

英語の論文やドキュメント(PDF)を読むときの翻訳作業が、ずっと地味にストレスでした。

PDFからテキストをコピーすると変な改行が入るし、図表のレイアウトも崩れる。結局、「テキストを抽出して、整形して、LLMに投げる」という手作業が発生して、読む前の段階で面倒くささが生じていました。

もっと手軽に、ブラウザ上でそのまま読めるようにしたいと思い、英文PDFを直接翻訳できるブラウザ拡張機能を自分で作ってみることにしました。

学んだこと:ツールは「探す」より「作る」ほうが早いこともある

実際に作ってみて感じたのは、日常のちょっとした不便を解消するツールなら、AIコーディングエージェントを使えば割と簡単に自作できるということです。

世の中には多機能な翻訳ツールがたくさんありますが、他人が作ったツールはそのツールの使い方を覚えるコストがかかります。設定項目が多すぎたり、使わない機能が邪魔だったりすることも少なくありません。

それなら、今の自分に必要な最小限の機能だけを持ったシンプルなツールをまず作り、使っていく中で「ここが不便だな」と思った部分だけを追加していく。このほうがツールの挙動を完全に把握できるし、使っていてストレスがありませんでした。

「既存のツールを探して比較・選定する時間」をかけるくらいなら、AIと一緒に自分専用のものを組んでしまったほうが結果的に早い場面も増えてきた気がします。

これから意識したいこと:「自分用」と「他人が使えるもの」の壁

AIのコーディング能力が上がったことで、アイデアさえあれば、ある程度のツールは時間さえかければ誰でも形にできる時代になりました。

ただ、ここで痛感したのが自分専用ツールと他人が快適に使えるプロダクトの間には、深い溝があるということです。

自分ひとりで使うなら「たまにエラーが出てもリロードすればいいや」で済みますが、他人に使ってもらうとなるとそうはいきません。そして、お金を払ってもらえるのは間違いなく後者のクオリティです。

今後は「自分が便利ならOK」で終わらせず、「もし他の人が使うならどこで迷うか?」「どうすればストレスなく使えるか?」というプロダクト目線を持ちながら開発も大切と思いました。