ファイルの一括リネームアプリを自作してみた
きっかけ
フォルダの中にあるたくさんのファイル名を、まとめて変更したい場面がありました。エクスプローラーで1件ずつ手作業で変えるのは少し大変です。
そこで、検索と置換を使って一括リネームできる便利なGUIアプリを、自分で作ってみることにしました。
学んだこと
開発を通して、技術面や安全性の工夫について発見がありました。
- Python標準の「tkinter」が手軽
ライブラリを追加インストールすることなく、コード1ファイルだけで簡単にGUIアプリを形にできました。 - 検索処理は正規表現にまとめるとスマート
通常の文字列検索も一度正規表現に変換することで、どちらの検索方法も同じ仕組みでシンプルに処理できました。 - 安心・安全にリネームするための事前チェック
大切なファイルを誤って上書きしたり壊したりしないよう、実行前に次の3点をチェックする仕組みを取り入れました。- 変更後の名前同士が重複していないか
- すでに存在する別のファイルと同じ名前になっていないか
- ファイル名に使えない文字が含まれていないか
- サブフォルダへの配慮
深い階層のフォルダも対象にするときは、パス全体ではなく「ファイル名部分」だけを置換し、名前の重複チェックもフォルダごとに行うとスムーズでした。 - 変更箇所のハイライト表示
文字が一致した位置と置き換わった位置を記録しておくことで、一覧画面の該当部分に見やすく色を付けられるようになりました。
自分なりの理解
一括リネームツールで大切なのは、**「実行する前に、変更後の結果がひと目でわかる安心感」**です。
最初は変更前後のファイル名を表形式で並べるだけでしたが、実際に使ってみると次のような課題が見えてきました。
- ファイルを確認するために、エクスプローラーをわざわざ別に開くのが手間に感じる
- 名前のどの部分が置き換わるのかが直感的にわかりにくい
そこで、指定フォルダ内の全ファイルを一覧表示し、文字を入力するとリアルタイムに該当箇所と置換後の部分に色がつくように改良しました。
やみくもに機能を増やすよりも、これなら安心して実行できると思える確認のしやすさこそが、ツールの使いやすさに直結するのだと実感しました。
実践へのつなげ方
- 身近なファイル整理にどんどん活用
名前の付け方がバラバラになりがちな写真や資料を整理するときに、活躍できます。 - 「小さく作って育てる」アプローチの楽しさ
個人ツールを作るときは、まずは最小限の機能で作って自分で使い、欲しくなった機能を一つずつ足していくのが一番スムーズだとわかりました。今回の「サブフォルダ対応」「一覧表示」「ハイライト」も、使い心地を確かめながら順番に追加しました。
次に試すこと
さらに便利にするためのアイデアとして、次の機能追加にもチャレンジしてみたいです。
- 置換欄が空のときは誤操作を防ぐために実行ボタンを押せなくする
- 万が一のときも安心な「元に戻す(Undo)」機能
- 写真の整理に役立つ「連番を振る」機能